FCオーナーとしての働き方

個人での開業より、経営が安定しやすくリスクが少ないフランチャイズでの開業ですが、「フランチャイズは本当に儲かるのか?」と疑問を抱いている方も多いかと思います。

 

実際、フランチャイズで開業したとしたら、オーナーの年収はどれぐらいになるのか、店はいつ頃から黒字化するのか…など気になることは多々あります。

 

FCオーナーとして合計5年間働いた僕が「FCオーナー」としての働き方についてのお話をさせて頂きます。

 

 

僕はFCオーナーを5年していました。

 

FCオーナーも様々な形態があるかと思いますのでご参考にしてみてください。


そもそもFCオーナーって?

まずフランチャイズについて...基本的に、フランチャイズを運営する本部企業(以下、本部企業)から、看板(ブランド、店名など)やノウハウ(集客、採用、報酬体系、店舗開発、オペレーションなど)、薬剤や商材のボリュームディスカウント、代行業務(経理や法務など)のサービスを受け、その代わりにロイヤリティ(看板料などともいう)を支払うといった経営形態になります。

 

一言で言うと、フランチャイズ独立(FCオーナー)はロイヤリティを支払い、店名や店舗ルールなどいくつかの制約はありつつも、経営や店舗の運営に専念できる環境を手に入れるというイメージです。

 

 

だいたい上記のような形態がFCオーナーには多いです。

 

僕もFCオーナーの時は売上に対してのロイヤリティを支払っていました。(フリーランスの店舗使用料みたいなものです。)


FCオーナーの給与(報酬)について

美容室のフランチャイズに加盟してオーナーになると、売上の約40~45%が収入になります。

 

40%で計算した場合、月に100万円の売上がある美容室だと以下です。

 

100万円×12ヵ月÷0.6(経費)=480万円

 

フランチャイズに加盟した美容室の経費(売上の約60%)の支出の内訳は以下です。

 

・水道光熱費
・家賃(ロイヤリティが高い場合、ロイヤリティに込みの場合も有り)
・人件費
・材料費
・ロイヤリティ
・その他(宣伝広告費など)

 

上記をみると支出は通常の美容室と変わりません。

 

 

480万円と聞いて「意外と少ないな…」と思った方はいませんか?

 

美容師の平均年収は300万円前後ですので480万円は美容師平均よりも1.5倍高い収入ということになります。


FCオーナーのメリットとは?

FCオーナーとして働くメリットは大きく4つあります。

 

1.低コストで始められる
2.経営のサポートを受けられる
3.スタッフの募集や教育がしやすい
4.集客がやりやすい

 

1.低コストで始められる

フランチャイズサロンは本部がサポートするため、初期投資をおさえて低リスクで始められます。店舗の運用に必要な商品や備品などを、安価で購入でき、コスト削減が期待できるでしょう。そのほかにも、広告費など本部から補助が出る場合もあるのが魅力といえます。

 

2.経営のサポートを受けられる

本部から、経営のアドバイスやビジネスの知識が得られるのも大きなメリットです。美容室を開業するときは、経営や運営方法のノウハウを持っていない人も多いでしょう。右も左も分からない経営初心者にとって、本部からのアドバイスは強い味方といえます。

 

3.スタッフの募集や教育がしやすい

加盟するサロンの知名度を利用できるので、スタッフの募集がしやすいでしょう。また、加盟するサロンにもよりますが、スタッフ向けの研修会を開催しているところもあり、新人教育やスタッフの育成もしやすい環境が整っています。従業員の育成ノウハウがなくても、安心できるポイントです。

 

4.集客がやりやすい

開業するにあたって、心配な点は集客でしょう。その点においては、フランチャイズにおいては有利です。加盟したグループの知名度をうまく利用し、プロモーションできれば、新規顧客も得られやすいでしょう。
また、サロンによっては広告費などの補助も出るため、大規模なプロモーションも期待できます。

 

 

開業後のサポート体制もしっかりしているので、美容師としての仕事に専任出来るというメリットもあります。


FCオーナーのデメリットとは?

フリーランスで働くデメリットは大きく4つあります。

 

1.店舗のオリジナリティは出しづらい
2.加盟金を支払必要がある
3.利益の一部は本部企業にロイヤルティとして支払う必要ある
4.契約年数で縛られる

 

1.店舗のオリジナリティは出しづらい

一方でフランチャイズのサロンでは、独自性を出すのが難しいです。フランチャイズはグループやブランドイメージを統一するために、営業方法などに一定の決まりがあることが多いのです。(店名、サービスメニューなど)
営業時間や料金設定に縛りがあることも多いでしょう。

 

また内装面でも、店舗の雰囲気やオーナーのこだわり、工夫したいところなどを実現できないこともあるかもしれません。

 

2.加盟金を支払必要がある

フランチャイズとして開業する場合、ロイヤリティを支払う必要があります。

 

人件費などを差し引いた売り上げからロイヤリティを支払うため、個人経営にはない支出です。ロイヤリティの金額や支払い方法について、きちんと確認する必要があります。

 

3.利益の一部は本部企業にロイヤルティとして支払う必要ある

ロイヤルティが5%だとすると、店舗売上400万円の場合、20万円を支払う必要がある

 

4.契約年数で縛られる

契約年数内での解約・廃業の場合、違約金を払わないといけない場合も有り。

 

 

加盟金、ロイヤリティは会社によって大きく異なります。

 

契約の縛りなどもあるので、しっかり確認したうえで契約しましょう。


FCオーナーに失敗しないためのポイント

事業計画をしっかり立てる

事業計画書は、起業する上での地図のようなものです。
しっかりとした地図が描けないと、経営に迷った際に立ち直すことができません。
事業計画書には、以下の内容を記載してください。

 

・事業内容
・事業戦略
・収益の見込み
・事業立ち上げ資金
・事業を継続していく資金

 

事業計画書を書いたことがない人は、フランチャイズ本部の方に相談してみましょう。
また、日本政策金融公庫が創業支援の一環として、事業計画書の書き方を教えています。
そちらに相談するのもありです。

 

運営コストを把握する

ネットで「美容室 フランチャイズ」と検索をしてみてください。
多くのフランチャイズ加盟できる美容室が出てきます。

 

その中から、自分にとってベストのフランチャイズを探すのは大変…
そこでやって欲しいのが運営コストの把握です。

 

フランチャイズには、加盟金と毎月のロイヤリティの2つを払わなければいけません。
特に加盟金は、100万円以上する場合がほとんどです。
現在の預貯金額で検討してみましょう。

 

また、フランチャイズに加盟する前の自分自身の売上も把握してください。
売上がまったくないのに、「フランチャイズに加盟したら稼げる!」みたいに甘く考えると危険です。

 

自分が経営したいサロンのコンセプトと合うか検討する
フランチャイズ本部が定めるコンセプトとの相性は重要です。
極論、どんなに稼げてもストレスが溜まる環境だと起業した意味がありません。

 

フランチャイズを脱退する際のルール確認

 

フランチャイズ本部によっては、以下のようにかなり厳しい条件があります。

 

・100万円以上の違約金(契約期間に縛りがある場合)
・同じエリアで美容室の出店ができない
・フランチャイズ時に集客したお客様を継続して担当できない

 

必ず、フランチャイズを脱退した際のルールは把握しておきましょう。

 

 

FCオーナーになる時はテンションが高くなり、契約内容を把握しきれないこともあるかと思いますが、頭の中では冷静にしっかり理解しておくことが大事ですね。