フリーランスとしての働き方

美容師の働く場所といえば、美容室や美容サロンなどのお店が一般的です。
しかし、近年は、そうした店舗で雇用されずに働く、フリーランスの美容師の存在が注目されています。

 

フリーランスとして合計2年間働いた僕が「フリーランス」としての働き方についてのお話をさせて頂きます。

 

 

僕は面貸しとして約2年間働いていた経験があります。

 

フリーランスは幅が広いので分かりづらいこともあるかと思いますのでご参考にしていただければ。

 


そもそもフリーランスって?

フリーランス美容師とは他の職業のフリーランスと同様に、フリーランスの美容師として働くことを言います。

 

つまり特定の組織に属することがなく、雇用契約を結ばないため、個人事業主として活動する美容師ということです。

 

フリーランス美容師には3つのタイプがあり、1つは「面貸し」で活動している人、1つは「業務委託」で活動する人、さらにもう1つは「シェアサロン」で活動する人がいます。

 

どれもフリーランスではありますが、内容がそれぞれかなり変わってくる部分も多くあるのが特徴です。

 

 

フリーランスは個人事業主になるという点では業務委託と印象ですね。

 

僕は「面貸し」として活動していました。


フリーランスの給与(報酬)について

先程、フリーランス美容師には3つのタイプがあり、1つは「面貸し」で活動している人、1つは「業務委託」で活動する人、さらにもう1つは「シェアサロン」で活動する人がいるとお伝えしました。

 

(業務委託の報酬は→業務委託にて説明させて頂きましたのでご覧ください。)

 

シェアサロン(面貸し)とは、フリーランス美容師向けにサロンの空いている席を貸し出しする契約になります。

 

美容室としての箱や席を提供するのがシェアサロン(面貸し)になりますので、集客や薬剤については自己負担で準備する必要があります。

 

給料(報酬)の相場は、集客や薬剤費用をサロン側が負担しない分、技術売上の80%近くが還元されます

 

業務委託の場合 シェアサロン(面貸し)の場合

売上100万円の場合(歩合率40%の場合)
100万円×40%=40万円
40万円

売上100万円の場合(歩合率80%の場合)
100万円×80%=80万円-材料費(10%)10万円
70万円

 

 

今現在、100万円以上の売上を作っている美容師も多いと思いますが、この還元の高さには驚くのではないでしょうか。

 

ただし、シェアサロンは材料費の他にレンタル料金があり「時間制」「月額制」「歩合制」などの費用が発生いたします。


フリーランスのメリットとは?

フリーランスで働くメリットは大きく3つあります。

 

1.自由度が高い
2.働いた分だけ収入が増える
3.顧客にしっかりと向き合える

 

1.自由度が高い

フリーランスで働くことの最も大きなメリットは、自由度の高さです。美容室に雇用されている立場とは違い、いつどれだけ働くのかを自分で決められます。

 

歩合制の場合でも、店に出る曜日を自由に設定したり、午後から出勤したりするなど、契約を決める際に希望を入れることもできます。短期契約か長期契約でも事情は変わってきますが、決まった美容室に勤務するよりはずっと自由度は広がるでしょう。

 

2.働いた分だけ収入が増える

基本的に、どの契約タイプでも、フリーランスの美容師は個人事業主となるため、働いた分だけ手取りが増えます。逆に働かなければその分収入は減りますが、その裁量は自分次第です。美容室に勤務している場合は、勤務先の制度にしたがって給与が支払われますが、フリーランスにはそうした決まりは一切ありません。自分の力量だけで、収入が増やせる喜びを感じられます。

 

3.顧客にしっかりと向き合える

フリーランスの美容師の顧客は、美容室のファンではなく自分自身のファンです。そのため、基本的にカウンセリングから最後のスタイリングまで、自分だけで対応します。大きな美容室のような流れ作業ではないため、その分一人ひとりの顧客としっかりと向き合うことが可能です。

 

 

最近では、一般サロンでお客様をつけてフリーランスになる美容師だけでなく、業務委託で働き、お客様をつけてフリーランスになる美容師も増えています


フリーランスのデメリットとは?

フリーランスで働くデメリットは大きく4つあります。

 

1.固定給がなく収入が一定ではない
2.すべての作業を担当する
3.仕事以外にも雑務などを自分でする必要が出てくる
4.ローンやクレジットの審査に通りにくくなる可能性がある

 

1.固定給がなく収入が一定ではない

フリーランスは自由ですが、会社員などに比べると収入が一定ではありません。固定給がないため、万が一身体を壊して働けなくなれば、収入がとだえてしまいます。雇用保険もありません。最近は、フリーランス向けの補償サービスも提供されていますが、自分で加入しなければサポートは得られません。

 

2.すべての作業を担当する

美容室であれば、スタイリストのほかにもアシスタントがいるため、作業分担が可能です。しかし、フリーランスは、すべての作業を自分で行なう必要があります。カラー剤をまぜたり、パーマのロットをそろえたりするのも自分の仕事です。面貸しであれば、与えられたスペースをこまめに清掃しながら、施術をする必要があります。

 

3.仕事以外にも雑務などを自分でする必要が出てくる

フリーランスは個人で仕事を行うため、誰かを雇わない限りは全て自分で、仕事以外の雑務などを行います。集客からお客様の情報管理、道具の管理、お金の管理など意外と仕事は多いです。

 

また、確定申告も自分で行わなければならないので、経費や報酬の計算などもしていきます。税金や保険料など、かなりの額になってしまう人もいるので、後に困らないよう計算をしっかりと行うなど注意しましょう。

 

4.ローンやクレジットの審査に通りにくくなる可能性がある

フリーランス美容師は、ローンやクレジットカードの審査に通りにくくなるかもしれません。正社員の美容師などと比べると、社会的信用が下がる傾向にあるからです。

 

社会的信用を高めるためには、毎年の確定申告までに利益を出し、収入が安定していることを証明する必要があります。

 

ただし、ローンなどの審査時に、指名客数や店長などのマネジメント経験、フリーランスになったきっかけなどを質問される可能性があります。事前に担当者へ説明できるように、データや回答などを準備しておくと安心です。

 

 

収入が多く経理をする時間が確保しずらい方や、経理が苦手な方は
税理士にお願いして代わりに計算してもらう方法もあります。


フリーランスに向いている方はこんな方

フリーランス美容師として働くのに向いている人の特徴をいくつかご紹介しますので、働き方を検討してみてください。

 

既に固定客を持っている

既にある程度の指名を受け固定客を持っている人は、フリーランスに転向しても美容師として働いていけるでしょう。固定客が多ければ多いほど、フリーランスに転向したほうが収入が上がる可能性があります。

 

お金やスケジュール管理がしっかりできる

フリーランス美容師は自分のペースで働ける反面、接客以外の業務もすべて自分でこなさなければなりません。そのため、お金やスケジュール管理がしっかりとできる人が、フリーランス美容師に向いています。

 

お金やスケジュールを管理し、その通りに働いていけるようしっかりと自己管理ができなければ、フリーランスとして働き続けることは難しいでしょう。

 

積極性があり自ら学んで試行錯誤できる

美容師は、日々新しい技術やトレンドなどを学び続ける必要がある職業です。フリーランス美容師も、例外ではありません。そのため、自分から積極的に学び、新しい情報を取り入れ知識や技術を更新していくことが必要です。

 

自ら積極的に学び、失敗しても試行錯誤ができる人、その過程も楽しめる人は、フリーランス美容師に向いていると言えるでしょう。

 

空いている時間だけ働きたい

フリーランス美容師のメリットとして、自分がやりたいように働ける、と前述しました。家事や育児、介護などがあるためフルタイムで働けない、あるいは副業として空き時間に収入を得たい、といった、空いている時間を活用して収入を得たい、という人はフリーランス美容師として営業することをおすすめします。

 

ただし、副業として働く場合は、正業の規則に「副業禁止」がないかをきちんと確認しておきましょう。のちのちトラブルに発展してしまう恐れがあります。

 

新規顧客獲得のための集客活動が苦ではない

フリーランス美容師は、固定の店舗を持って営業するわけではないので、飛び込み客などがいません。通りすがりに看板などで店の存在を知ってもらう、ということもないため、新規顧客の開拓には自分から積極的に集客をする必要があります。

 

集客活動は、すぐに結果に結びつかない、ということもあるでしょう。フリーランス美容師として働くには、集客活動が苦にならない人でないと、難しいかもしれません。

 

 

フリーランスは一言で「自己管理」が出来る方が向いていると思います。

 

経験上、フリーランスで働いている美容師は基本時間管理も上手な方が多い印象です。